ルチンは優れた抗酸化能を有していることが知られています。
また、ルチンはビタミンCの酸化を抑制するとの報告もあります。
動物実験では、1日必要量以下のビタミンCでもルチンを同時投与すれば、
壊血病にかかりにくくなることがわかっています。
甲状腺剤投与による血中ビタミンCの消費増加による濃度低下の際にもルチンは効果的に働くことから、
ルチンがビタミンCの体内酸化抑制効果により、ビタミンCの体内利用効率を高めると考えられています。
ルチンには高血圧患者に用いて毛細血管の脆弱性を回復する作用が認められています。
さらに医療分野では、血管補強、毛細管性止血剤として用いられ高血圧、脳血管障害、
血圧異常高進、狭心症、心悸坑進、動脈硬化症、慢性消化管出血、腎性浮腫、紫斑病、糖尿病などに用いられています。
ポリフェノールの一種であるルチンは、そばの実の殻に多く含まれる栄養素で、
かつてビタミンPと呼ばれ、欧米では薬としても用いられ連用しても副作用はありません。
具体例としての効果は次のようなものです。
(1)毛細血管の強化
毛細血管の膜に厚みと弾力性を持たせる。
(2)血圧降下作用
血圧は、昇圧物質として知られるアンジオテンシン2(血圧上昇)、
ブラギニン(血圧下降)のバランスによって保たれているが、このバランスが崩れると血圧が下がったり上がったりする。
ルチンはこの血圧上昇物質の働きを弱め、心臓病・脳血管障害を予防する。
(3)膵臓機能の活性化
血糖値の調整を行う膵臓に障害をもたらす物質の働きを弱め、インシュリンの分泌を促す。 糖尿病の予防と抑制。
(4)記憶細胞の保護・活性化
記憶細胞の保護、活性化・蕎麦に含まれるソバポリフェノールは、多くの有効成分を含んでいる。
最近の研究でソバポリフェノールは特に、脳の記憶細胞に有効なことがわかってきた。
ソバポリフェノールは脳の細胞脂質が酸化され、細胞が死んでしまうのを防ぐ。
また、米国ガン研究協会の2001年9月24日Karen Collind, M.S.,R.D.,C.D.N.が発表した学術論文
「ルチンを含む野菜を食べることも必要です」では以下のような内容が記されています。
このルチンは、人々に人気のある野菜よりも、アメリカ人の多くがほとんど食べない
野菜に含まれています。
ルチンは眼の網膜黄斑部(macula)の主要色素の1つで,
画像の中央部分と緻密な細部を見分けるために必要なものです。
過去の研究は、ルチンを豊富に含む食事は、網膜黄斑にルチンを増やすため、
長年の間に積み重ねられていく網膜黄斑の損傷から守ることを指摘しています。
『生物化学・生物物理学業績誌(Archives
ofBiochemistry and Biophysics)』に発表された新しい研究によると、
ルチンが、眼を傷つけるあるタイプの光線を、ろ過紙を通すようにこす働きをすることが示唆されています。
アメリカ栄養大学の雑誌に発表された他の研究は、ルチンと、
もう1つのカロチノイド物質であるジアキシタンチン(zeaxanthin)を、
大量食べることで黄斑部変性になるリスクを40パーセント近く防ぐことができると指摘しています。
『循環器医学誌(Circulation)』の新しい研究が、ルチンは同時に心臓にも良い効果を与えることを証明しています
40才から60才のグループを対象に調べたところ、ルチンの摂取を最低限にした人たちは、
大血管の内膜の厚みが18ヶ月の間に増加したのに対し、ルチンを最大限摂取した人々では、
厚みの増加を抑えることができたことを指摘しています。
ルチンはまた、ネズミにおけるアテローム性動脈硬化による損傷を、約40パーセント減少させることにも関係しています。
米国ガン研究協会(AICR)が主催した。 "食事とガン"における最新の会議においてもルチンを注目しています。 実験室での研究では、前立腺ガンのガン細胞を小さくすると見なされているリコピンより、
ルチンの方がもっと有効に働くことを見出しました。また、リコピンとルチンのコンビが、 何よりも強力に働くことが分かったのです。
これら日本のみならず欧米においても、学術論文としてルチンの成分効能効用について発表されています。
しかし、普段の食生活でルチンを自然摂取しようとすることは効率的に難しいのが現実です。
それらを勘案するとサプリウェア社の開発した「HealthBlood01」の
1粒中のルチン45mgというスペックは理想以上に好ましい摂取量に値します。
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